yukikoの部屋

主婦の日常を綴っています。ガーデニングや日々のお料理、手作りお菓子など。宝塚や歌舞伎など観劇も好きですが基本的にお家大好きです

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「ポンピドゥー・センター傑作展」@東京都美術館

ポンピドゥー・センター傑作展
会期 2016年6月11日(土)~9月22日(木・祝)
.会場 東京都美術館企画棟 企画展示室
.休室日 月曜日、7月19日(火)
※ただし、7月18日(月・祝)、9月19日(月・祝)は開室
.開室時間  9:30~17:30(入室は閉室の30分前まで)

公式サイトはこちら
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展覧会の特設サイトはこちら
パリの中心部に位置するポンピドゥー・センター。その珠玉の近現代美術コレクションから一年ごとに一作家一作品を厳選し、1906年から1977年のタイムラインをたどる展覧会。マティスの油絵の到達点《大きな赤い室内》をはじめ、多彩なラインナップでフランス20世紀美術を一望するという今回の展覧会。

私は現代アートは食わず嫌いというより、鑑賞してもよく分からないんです。
あまりにも抽象化された絵画や彫刻、映像など何を表現したいのかまったく理解できなかったりします。
今回はきちんと事前に作品についてある程度予習していきました。

まずはデュフィの1906年「旗で飾られた通り」が私たちを出迎えてくれます。
フランス国旗がどどんと目立つこの作品、「ポンピドゥーはフランスだよ!」と強調している感じですね。

1913年デュシャン「自転車の車輪」
タイトルそのまま自転車の車輪が逆さにして椅子に乗っています。
デュシャンは「泉」というタイトルの便器を飾っただけの作品が有名ですよね。
なんだか私にもできそうと思うんですが、評価してくれる人がいないとだめなんですよね。

1914年デュシャン=ビヨン「馬」に至っては車輪が付いたブロンズ像で、言われれば馬に見えるけれど、そう?という感じです。

やっぱりモダンアートって難しいです(汗)

1922年はつい先日国立西洋美術館を含めた作品が世界遺産に認定サレタル・コルビュジエの画家としての作品「静物」
私にはいまいち理解ができませんでしたが(苦笑)

1929年はある日神からのお告げがあり、絵を描くようになったというセラフィーヌ・ルイ「楽園の樹」

印象的だったのは1933年オットー・フロイントリッヒ「私の空は赤」
ナチスから退廃芸術とみなされ、ユダヤ人だったため、収容所に送られ処刑された画家です。
画家の人生を知ると、作品を見る目も少し変わりますね。
赤は共産主義を表すので、共産主義(ユダヤ人の思想なので)を毛嫌いしていたナチスへの精一杯の抵抗だったのかもしれません。

1935年はピカソ「ミューズ」
暗い感じの女性2人が描かれた作品です。
どうやら愛人と奥さんを描いたものらしいです。
そのころ愛人の妊娠が発覚し、奥さんとの板挟みで悩んでいたんだそうです。


1940年はそんな時代でもほっとするパステルカラーのローランサンの「イル=ド・フランス」
ドイツの占領下にあっても、優しく穏やかな女性らしさを忘れないことが大切、というメッセージでしょうか。

この辺から戦争の影響か、作品が重く、暗くなってきます。
1945年は作品の展示はなくピアフの「バラ色の人生」が流れています。
美術界だけでなく人類にとって大きな意味を持つ年ということで、鎮魂のための歌声でしょう。

戦後はこれまでの重苦しい作風から、一転明るい作品が多くなります。

1948年マティス「大きな赤い室内」はどこまでも真っ赤です。

1956年は細長い彫刻が有名なジャコメッティの「ヴェニツィアの女Ⅴ」


特筆すべきは1962年の展示クリス・マルケルの「ラ・ジュテ」
26分の短編映画なんです。
映画が丸ごと1本見られるなんてお得ですよね♪
「12モンキーズ」というブルース・ウィルスとブラット・ピットの映画のモデルとなった映画だそうです。
この映画、白黒スチールを組み合わせた短編映画なんですが(1か所だけ動画の部分があります)展覧会のチケット代に映画の代金が含まれていていいの?というくらいの素晴らしい作品でした。
映画館ではないので、いつ始まるのか分からず私はちょうど半分くらいから見始め、次の回も途中まで見るというおかしな見方をしてしまいました。
背もたれのないソファタイプの座席が4名分しかないのですが、私は半分は運よく座って見られました。

1972年オーレリー・ヌムール「白い騎士」は白いキャンバスを真っ黒に塗りつぶし、中央に真っ赤な長方形が描かれています。
一番外側が白く残されているので、白い騎士なのでしょうか。
モダンアートはきっと理屈でなく、ただただ感じればいいのでしょうね、きっと。

71年間に渡る激動のパリの71作品、モダンアートはね、という方も多いからか、週末でもゆっくり作品を鑑賞できるくらいの混雑です。
つまり結構空いているということです(苦笑)

映画がお好きな方も満足できる展覧会は珍しいので、お時間のある方はぜひ足を運んでみてください。
会場内はかなり空調が効いていて肌寒いくらいでしたので、暑い日にももってこいですよ(笑)
同じ上野公園の敷地内には先日世界遺産に認定されたル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館もあるので、そちらの見学も兼ねるのもいいですね。
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NoTitle 

こんにちは。
私もポンピドゥー・センター傑作展を見てきましたので、興味を深くブログを読ませていただきました。今回は20世紀美術を制作年代順に配列されていましたため、色々な隆起の作品が入り乱れていて分りにくかったかもしれません。しかし、120世紀美術を、○○派という画家のグループが定着して発展を溶けていったわけではなく、フォービズム、キュビズム、抽象芸術などいろいろな表現が挑戦され模索され、美術界は百花繚乱で混とんとしていた現実であり、当時の社会の現実も含めてある意味でいろいろ考えさせられました。作品はそれぞれ個性的で、そのうえ傑作ぞろいで、アートの様々な表現を楽しめました。

今回ポンピドゥー・センター傑作展を見て、個々の作品の魅力を整理するとともに、20世紀美術の多様な表現の意味とその芸術の本質について考察してみました。読んでいただけると嬉しいです。ご意見・ご感想などコメントをいただけると感謝いたします。

dezire さんへ 

はじめまして。

私の素人丸出しのブログを読んでくださりありがとうございます。
現代アートはパッと見ではよくわからないものも多いんですよね。
でも食わず嫌いもどうかと思うので、今回見に行ってみました。

ブログも拝見させていただきました。
一つ一つの作品の考察がわかりやすく参考になりました。
素人すぎてコメントを残すのを躊躇してしまいすみませんでした。



  • posted by yukiko 
  • URL 
  • 2016.09/12 06:22分 
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