yukikoの部屋

主婦の日常を綴っています。ガーデニングや日々のお料理、手作りお菓子など。宝塚や歌舞伎など観劇も好きです。愛猫みるくは2016年12月17日に19歳で亡くなりました。twitterではスケートのことをつぶやいたりしています@yoonhakkkです。

Entries

「没後110年 カリエール展 セピア色の想い」@東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館

先日チェックしていた「没後110年カリエール展 セピア色の想い」に行ってきました。

不勉強でカリエールという画家については全く聞いたことがありませんでした。
もしかしたらどこかで目にしたことがあるかもしれませんが、もしあったとしても記憶に残らない作品に入ってしまうのでしょう。

副題にあるとおり、セピア色で知られる(私はしりませんでしたけれどね)19世紀フランス象徴主義を代表する画家、ウジェーヌ・カリエール(1849~1906)の展覧会です。

会場に足を踏み入れた途端、見渡す限りのセピア色。いわゆる大作というものはなく、そして茶色の濃淡で描かれた作品群。
濃淡はありますが、ひたすら茶色で、ラテアートを見ているかのようでした。

自分の妻子を描いた作品が多く、それも日常の1シーンを切り取ったようなもので、それらは茶色の濃淡のみで描かれているんですが、とても温かいんです。
背景を描きこまず、セピア色に塗ったキャンバスに浮き上がる人物は神秘すら感じられます。

一番印象深かったのは展覧会のポスターにもなっている「手紙」という作品。
母が手紙を読んでいる傍らに、娘であろうと思われる少女が寄り添いこちらに視線を向けているという作品です。
こちらを見つめる女の子の表情がなんともいえず可愛らしいです。

「受け入れる」という作品も良かったです。
これは母と子が互いに手を伸ばす様子を横長のキャンバスに描いた作品です。
お母さんが小さな子供の目線の高さに合わせ、腰をかがめているんですが、こういうシーンはよくありますよね。
ただそれだけなんですが、何とも言えない慈愛が見ているこちらに伝わってきるんですよね。

とはいうものの人物はともかく、せっかくの風景も茶色なのはどうなのでしょう。
生命力にあふれる新緑、そして紅葉などやはり色が欲しいなと感じたのも事実です。

ところでカリエールですが、若い画家の育成にも力をいれ、1898年には、画塾「アカデミー・カリエール」を創設し、後にこのアカデミーからは、マティスやドランといった有名な画家を輩出しているそうです。
マティスとは活動をともにしたこともあるそうですが、色の使い方は正反対ですよね。
そして初期から後期まで、作風が一貫して変わらないというのも画家としては珍しいですね。
ひたすらセピア色を追及した画家さんのようです。

ビクトル・ユーゴーを尊敬していて、彼の死後詩集にのレ・ミゼラブルの場面「棄てられたファンティーヌ」の挿絵を描いたそうです。
パリ万博のポスターも担当したり、当時はかなり売れっ子で人気の画家だったみたいです。
今では片隅に追いやられている感がありますが。
ロダンとも交流があったようです。

今回の展示のほとんどは個人蔵ですが、新潟市美術館が19点もカリエールを所蔵していることに驚きました。

決して一般受けはしない展示だと思いますし、実際かなり空いていましたが、この美術館は常設でゴッホのひまわりも見られますし、今はルノワールやモーゼスなど収蔵品も一緒に見られるので、興味があったらぜひ足を運んでみてください。

 「没後110年 カリエール展 セピア色の想い」 
会場 東郷青児記念損保ジャパン日本興亜美術館
会期 2016/9/10~11/20
休館日 月曜(10/10は開館)


にほんブログ村
関連記事
スポンサーサイト

Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

ご案内

訪問者さま

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

プロフィール

yukiko

Author:yukiko
訪問ありがとうございます。
大学生の娘、夫とのんびり暮らしています。
料理や園芸が大好きです。
パートの合間に家事にいそしんでいます。
最近は株主優待とふるさと納税が好きです。

ペットロスに耐えられず、また新しい仔をお迎えしました。

料理レシピはどんどんお使いください。

最新記事

FC2ブログランキング

フリーエリア

広告